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●はじめに
私は大学病院に勤務している頃、不妊症専門チームにいたことがあり、そこで多くを学びました。
この分野には力を入れています。
当院では、タイミング法から精子洗浄人工授精、高度生殖医療(体外受精、顕微授精)まで行っています。
大学病院などでは卵胞チェックだけでも一日がかりの受診をする覚悟が必要です。
しかし、患者さんの中にはまずは原因を知りたい方、初期的な治療で妊娠できる可能性のある方がたくさんいらっしゃいます。
またタイミング療法人工授精を数回したけれど妊娠しない方など様々な方がおられると思います。
そういったいろいろな段階の方々をサポートできればと思っております。
私が勤務医時代から診た患者さんのうち、かなりの方が人工授精までで1年以内に妊娠しています。
また当院では体外受精、顕微授精も行っています。
| ●治療にあたって |
| 不妊の治療の最初のステップはその原因の検索です。しかし原因が極めて多岐にわたるために、その治療法も様々ですし、その重症度も一通りではありません。またどんな検査を行っても全ての検査結果は正常であり、不妊の原因が明らかになるとは限りません。そのため治療法の決定に苦慮する場合もあります。そして患者さんによっては、どんな方法でも良いから妊娠したいという人もあれば、排卵誘発剤は絶対に使いたくない、漢方薬で治療して欲しい、人工授精は良いが体外受精は絶対にいやだとか様々なご希望があります。 |
| 患者さんの現況を直視しつつ、患者さんと話し合いながら治療方針を決定したいと考えております。 しかし、検査や治療を行う場合に月経周期の中でいつでも良いのではなく、それぞれに至適な時期があるためにご協力をお願いいたします。 またどんなに急いだとしても排卵は一ヶ月に一度しかありませんので、根気強い治療が必要になります。 ●原因 不妊の原因として考えつくのが、 1.ホルモンバランスが悪い(生理不順、生理周期が長い、基礎体温が不規則) 2.性交渉のタイミングが合わない 3.排卵障害がある。 4.高プロラクチン血症 5.黄体機能不全 6.卵管閉塞 7.頸管粘液の性状が悪い 8.排卵期の子宮内膜が薄い 9.精子の状態が悪い 10.子宮内膜ポリープがある 11.クラミジア感染症がある 12.抗精子抗体がある 13.男性ホルモンが高い 14.インスリン抵抗性がある など数えたらきりがありません。 ●治療 当院では、それらの原因に対して漢方療法、タイミング療法、排卵誘発剤による排卵誘発、メトホルミン療法、プロラクチン抑制、黄体ホルモン補充、男性ホルモン抑制、卵管通水・造影、子宮内膜ポリープ除去、頸管粘液・子宮内膜改善、精子の状態の改善、少ない精子を濃縮洗浄する精子洗浄人工授精などで治療していきます。 しかし、私の経験上できるだけ薬や注射を使わずに使ったとしても最低限の量を使って治療していったほうが妊娠率が高いと考えています。 数年間妊娠しなかった人が治療を開始するやいなやすぐに妊娠したり、逆に一生懸命治療していた人が治療をやめたとたんに妊娠することもあるのが不妊症の奥が深いところです。 |
| 人工授精(AIH:濃縮洗浄人工授精)までの治療で当院に不妊症で来院した患者さんの3人に1人が1年以内に妊娠に至っています。 それ以上の治療が必要と判断した場合や40歳以上でまだ一度も妊娠したことがない方は高度生殖医療(体外受精、顕微授精)を勧めています。 |
●検査
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不育症検査
不育とは妊娠するけれども初期に流産をしてしまうことを言います。
2回流産は確率的に誰にでも起こりますが、3回連続となると何か流産する原因が存在することがあります。
その原因を調べるのが以下の検査です。
また不育ではないけれど不妊の方にもこれらの検査をおすすめいしております。
不育A
抗核抗体価
抗カルジオリピンβ2グリコプロテインT複合体抗体
プロトロンビン時間測定
活性化部分トロンボプラスチン時間測定
抗DNA抗体
抗カルジオリピン抗体IgG精密
不育B
*ループスアンチコアグラント
*抗カルジオリピン抗体IgM精密
*第12凝固因子
*AT-V
*HbA1c
*プロテインC活性
*プロテインS
*抗SS-A/Ro抗体
*抗SS-B/Ro抗体
不育C
*抗フォスフォチジルセリン抗体(IgG、IgM、IgA)
*抗フォスフォチジルエタノールアミン抗体
その他
*夫婦染色体検査(血液)